状況にもよりますが、よく施術の一番最初のほうに行っているのが、ベッドに座ってもらって5分程度、足の膝から下を「はがし」ます。
「はがし」とは何かといえば、マッサージでもツボ押しでもでもなく、骨と筋肉の間、筋肉と筋肉の溝を離すように指ではがします。
主に腰痛の患者様に行っていますが、腰痛だけではなく、背中、肩のこりにも始めにこれをやってあげると効果的です。
はがしとは何か?
患者様に楽に座ってもらって、スネの内側、アキレス腱、足のアーチ、足の指と指の間、スネの外側などを丁寧にはがしていきます。
通常のマッサージなどではケア出来ない場所ですが、非常に大切な部分です。
筋膜リリースという言葉を聞いたことがある方もおられるかもしれませんが、感覚的にはそれに近い感じ、筋膜リリースの改訂版です。
足のアーチのはがしを近くで見たらこんな感じです。
4本の指を使って骨と筋膜の間をリリースします。
患部は優しく丁寧に行わなければいけませんが、ここは「ゴシゴシ」とはがします。
痛いですが、気持ちのいい何とも言えないえない感覚です。
問診にもなります
最初の5分くらいで行います。
患者様にリラックスした状態で座ってもらっていますので、はがしを行いながらコミュニケーションがとれ、今の状況、痛み具合など問診を行いながら出来るので、この後の施術の参考にもなります。
これだけで腰がかなり楽になり、その後のベッドに横になってもらう施術がとても効果的になります。
はがしの効果
慢性腰痛にいいですが、急性腰痛でベッドに横になることが出来ない方も、まずは座ってこれを行えば、横になって出来たりします。
また、肩こり、五十肩の患者さんもこれを行ってから腕を挙げてもらえば、挙がりにくかったのがスッと挙がったりします。
足だけではなく、手も同様に行うことが出来ます。
手も足と同様に骨際の普段あまりマッサージなどあまりされない場所を行います。
このような場所
手は肩こり、首の痛みなどにいいです。
寝違えなどで首を動かせない、あまり触れない時などに効果的です。
参考にさせてもらっている「天城流」のはがしは、これだけで施術が終了しているほどです。
施術のとりかかりにはとてもいいです。
セルフケアも出来ます
はがしはご自分でセルフケアで行うことも出来ます。
特に手はやりやすいです。
患部と違い、ある程度強くやっても大丈夫です。
痛気持ちいい感じで「はがし」てあげましょう。
どこの症状も同じですが、患部の痛みの強いところ、炎症のあるところ、デリケートなところは強く刺激したらいけません。
セルフではがしを行うとこんな感じです。
その他、はがしについて、セルフケアについてなどご質問等あれば、お気軽にお問合せください。