腰痛を起こす原因の8割は仙腸関節のゆがみ、不具合にあると言われています。
仙腸関節はどこかと言えば、
骨盤の「仙骨」と「腸骨」をつなぐ関節です。
周囲の靭帯で強く連結されていて、通常は2ミリ程度しか動かない関節です。
2ミリ程度しか動かないので、レントゲンやMRIでは解らないですが、この微妙なズレ、ゆがみが腰痛の原因になり、そのままにしておけば慢性腰痛になってしまいます。
仙腸関節はしまりの位置にある時と、ゆるみの位置にある時があります。
しまりの位置
直立からやや腰をそり気味の状態の時が、仙腸関節のしまりの位置です。
ゆるみの位置
腰を曲げた状態のとき、仙腸関節はゆるみの位置になります。
この、ゆるみの位置で何か力が加わったり、急に動いた時などに腰痛は発症します。
下の物を持ち上げるときによく腰痛が起こるのは、仙腸関節がゆるみの位置になっているときに急に力が加わるからです。
掃除機をかけている時にもよく腰痛が起こりますね。
イスに座った状態もゆるみの位置になります。
長時間イスに座っていて、または車に乗っていて立ち上がる時にも起こしやすいので注意をする必要があります。
仙腸関節はとてもデリケートな部分です。
真上から強くマッサージをしたり、マッサージ機を直接当てたり、長時間座りぱなしでいたりなどしたら不具合が起こってしまいます。
仙腸関節に不具合が起こると、上半身にも影響が出ます。
肩が凝ったり、頭痛がしたりするのこともあります。
そして、仙骨は自律神経にも大きく関与しますので、余計に大切に扱わなければいけません。
腰痛の原因の大部分を占める仙腸関節。
場所と仕組みを良く知ったうえで、下の物を取るときは膝を曲げるなど慎重に、座っていて腰に違和感があるときは急に立ち上がらないなどの予防と対策を行ってください。